106年の老舗で 東山の閑静な広大な敷地に建つ料亭「菊乃井」
予定より早くついてお友達を待つ間 店頭でむかえるスタッフさんとおはなしなど・・・
外国人の方や芸子舞妓さんが次々と中へ
やはり外観から贅沢 閑静な東山の奥座敷 京都の緑がそのまま残る一帯に
広い敷地があり 菊乃井の邸宅がたたずんでいます
まだ早い夕方 男性スタッフさんが綺麗な打ち水で涼し気に装う玄関 格式ありますね
菊乃井さん 13室ほどあるそうです 部屋により趣が異なり、京都らしい庭園や緑が
窓越しに青々と伸び まるで高級旅館のよう
門構えから老舗らしく 特別感がありますよね
このエリア一帯で 高台寺含め 百鬼夜行 お盆にふさわしいイベントをされていて
提灯は 狐の嫁入り・・・
靴を脱いでつづら折りのお部屋まで仲居さんにつづいて通されたお部屋は大変素晴らしい
お部屋で、おもてなしの茶菓子は、清滝に紅葉が流れるような、美しいハッカ味のような
上品な甘さのお菓子です
HPからお借りした画像とともに、このお部屋の美しさをまずご堪能ください
漆のテーブルに映り込む 緑の美しさ・・・なんて贅沢
菊乃井さんのために作られた陶器 繊細な箱 作家さん渾身の作
緑が美しい掛け軸も ろせつ と聞いたかと思われます
美術品からおもてなしの心であふれたお部屋です
硯箱も重厚さがただよう作品 これら調度品を含め、お料理の味を創り出す
三ツ星ならではの贅沢
お庭から見える緑の庭園も季節ごとに変化を見せるのでしょう
目をたのしませるには、見えるものすべてがお料理の一環です
八月の献立 これだけの多種多様な食材をいただける贅沢感も三ツ星ならでは
先付は 無花果白みそ煮
お味噌のコクと無花果の天然の甘味がよい合い 花かつおがアクセントで美味しい
さらに無花果に濃い植物の青味がのこり 高級な天然の無花果ということがわかります
こちら八寸 手の込んだ趣向 初めてです、ほおずきのなかにお料理が仕込まれています
美しいですね・・・季節感たっぷり
ささげ 黒胡麻和え 黒ゴマの香ばしい風味でこちらも美味
さっぱり甘酸っぱい ミョウガ寿司
鱧 きゅうり巻き 下にある銀杏も美味しくて・・・普通の銀杏とは違い、えぐみがなく美味です
正直 八寸には 美味しくないものも含まれたりしますが、全部美味しいです さすがです
向付 蓮の葉の器で美しいお造りが出てきました
絵にかきたくなるほどの気品ある美しさ
芸術性の高いお料理ですね
蓮の花びらとのコントラストが美しく 凛とした高雅な雰囲気が漂います
花びらをよけると れんこんの下に 明石鯛 車海老
明石鯛に甘味があり美味しかったうえに 下にこのような立派な車海老
ぷりっぷり はじけるような高品質 甘い身 美味しいとしかいいようがありません
つづいて、向付 2皿目は 鱧焼き霜 鱧落としの 鱧尽くし
花穂紫蘇が上に この梅肉が優しい刺激のないうまみたっぷり 夏の食欲も増すお味
右の焼き霜がとてもおいしくて・・・こういったスタイルの焼き霜は初めてです
日本酒をとお願いしましたら 「では、菊乃井のお酒はいかがですか?」とすすめてくださり 純米吟醸を竹酒でご提供いただきました 最近日本酒が苦手だったのですが、
これが大変スッキリ飲みやすく 美味しかったです
蓋物 賀茂なすの揚げ出し 海老つくね 鷹ヶ峯唐辛子 露生姜
賀茂茄子のふたを開けるとお出汁が大変おいしい 揚げ出し茄子 海老のうまみも出ていて飲み干してしまいました
つくねがもっちり、うまみが口の中に広がります
口直しに とうもろこしソルベ 焼きトウモロコシが載っています トウモロコシ天然の甘味で美味
スイーツ店に出せば人気が出そうです 近所にサロンド無碍もオープンしたのでそちらにあるのかしら??
焼物 鮑磯焼き 右下は肝醤油 左下は酢橘塩 贅沢な一品です
おかみさんがお持ちくださいました
わかめをよけると 鮑と雲丹が 雲丹にまみれた鮑 なんて贅沢
雲丹は生で食べたい…という友人と共通の感想でしたが この贅沢感は共同作業で生まれる
んだとおもいます
冷やし鉢 葛素麺 卵豆腐 才巻海老 冬子椎茸 蛇の目胡瓜 針ミョウガ 花穂紫蘇
涼しげな氷の器は いつもよく行く「森田氷室本店」さんのもので 京都で一番古い氷店の
森田くんちのもののようです ➡そのお話で女将さんと盛り上がる
森田氷室本店さんの氷は不純物がなく 透き通る美しさで ダイヤモンドのように
どの角度から見ても輝くような美しさです 葛なのでお腹にたまらずするっと入ります
五感で堪能する芸術的なおいしさ
強肴 牛ランプ肉大和煮 花丸胡瓜粕漬け 辛子 玉葱フェンネル赤万願寺土佐漬け
赤身の非常にやわらかいお肉 赤みそのソースがさっぱりと これだけ食べた後でも
軽くいただける上品なジューシーさ しあわせ~なとろける美味しさです
ハイビジョンでご覧いただきたい 上質なお肉の美しさ もう一度いただきたいですね
ご飯は鮎ご飯 蓼粉 止椀は、赤万願寺辛子すり流し 蓮根餅 七味
香物は 胡瓜 茄子 辛子
鮎ご飯も女将さんが取り分けてくださいます 撮影しませんでしたが、大きな鮎2匹が
釜の上に、それを崩して お茶碗にもってくださいます
この椀 珍しいですよね 夏の暑さを吹き飛ばす汁物
ピリ辛 万願寺味 すっきりとした舌を刺激しない優しい味わいに仕上がっています
水物は うれしいことに これも森田くんちの氷で作った かき氷
毎日激アツでしたので食べたいよね~といっていたものをデザートにいただけて感激
『ページワン』森田氷室本店 かき氷は行列に並ばないと食べることができないですし
すぐに売り切れるため・・・ここでいただけるのはありがたいです
お腹がいっぱいになり過ぎて辛いという量が出てくる場合も多いですが、まだ私たち年齢ですと全部おいしく最後までいただける量ですし、無駄なお料理がなく、美味しく全部いただけるというパーフェクトさ かといって高すぎないお値段設定 それでいて、外観 お部屋 調度品は高級で、接客も一流 心が贅沢に酔える 五感が喜ぶ美しさ
私は大変おススメできるお店です 素敵な時間を過ごすなら 是非一度!
菊乃井さんHPに、『普通の人が普通に働いて 人生の節目に少しだけ
贅沢な気分を味わえる そんなお店です』というご提案通り、頑張った自分へのご褒美に
おススメしたいお店です 上から目線のお店ではなく どんな人にも幸せな時間を分けてくださるお店だと訪れてみて感じました
菊乃井
http://kikunoi.jp/kikunoiweb/Honten/index
【営業時間】 / 昼 12:00~13:00までのご入店
夜 午後5時~8時までのご入店
【TEL】 / 075-561-0015
【Fax】 / 075-561-1013
【メール】 / honten@kikunoi.co.jp
【定休日】 / 毎不定休 (年末・年始休みあり)
【所在地】 / 京都市東山区下河原通八坂鳥居前下る下河原町459
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