京都の野山を料理~本当に美味しいミシュラン「草喰なかひがし」

京都の料理人の方々が「あの人は天才」と口々にいう・・自身で体感し、最初から最後まで

飽きさせない素晴らしいお料理の数々、パフォーマンス、まるでお芝居を見ていたかのよう

な芸術性と、美味しさは期待以上。まずどこへいくべき?ときかれたら、おススメしたいお

店の一つ。


野山の野草を摘んで季節感たっぷりのお料理。草???いえ、それが高級食材をこえるんです。私が訪れたのはGWまっただなか。

前から気にはなっていましたが、予約が取れないとなると・・・予約するにも

気が引け、いきづらかったのですが、たまたまキャンセルが出てお席取れました。

一人ならキャンセルにより突然入ることが可能なこちら、奇数席ならでは。

暖簾が五月の鯉のぼりのようで「しつらえ」からもてなす。

まずは、この春の野山を表現したような 美しい八寸。

厄除けの菖蒲とよもぎ…五月という季節感も表現した歌が詠めそうな一皿。

こしあぶら さばずし ツタンカーメン(ムラサキエンドウ)までは覚えていますが

それ以外の難しい名前が覚えられず・・・ほぼ、未体験の食材ばかり。

この細かな細工は工芸品のよう。意味を持たせ、見た目も美しく

おいしい。ここですでに心奪われます。

2品目は、こごみと鹿のお肉をけずったもの・・・何とも言えない

鹿のお出汁とこごみのバランスが素晴らしく、身体が生き返る味。

さらに絶品 エンドウ2個がはいった 二刀流と中東さんがおっしゃっていた

白みそのお椀。 舌が記憶に残す濃厚なシチューのあじわい。

葵祭を連想する 葵の葉のお皿の上に、手前 繊細な切り込みのあるきゅうり・・・

下には やまめの焼き物 ネギ坊主の頭 ヤマメの骨のせんべい お出汁とともに骨酒のようにいただくのですが、香ばしい、川ざかなから、春のかおりが漂います。

こちら、見た目も美しい、わらびの海苔巻・・右の薬味やソースをつけて

頂くという斬新なひと品。。。葉っぱの名前が出てきませんが、1枚1枚野の味が濃く、

個性的で苦みがあったり・・・私の大好きな分野。鯉器に鯉刺身、恋の季節とおっしゃいながら恋と鯉をかけたおはなしをされた中東さん。

こちらも食感が素晴らしく単調になりがちな素材なのに、楽しめるお料理。

感動のひとさら。

こちらのお椀可愛らしく華やか・・・食欲をそそります。

香ばしいお魚の焼き具合・・・鯉ですがくせもなく、なんともいえない焼き加減。

柚子のお花が添えられ、さわやかな皐月の風がふいてきそう。

こちら、中東さんが、大根の一生とおっしゃるお料理

敷き詰めてあるのは大根のシャーベット、その上にちょうど1年前につけたきずし

その上には、大根の芽、花、葉、実と(忘れているものもあり) 大根の1生が一皿に

表現されたもの・・・この1年前につけて出す。。。という発想、手間暇、

そのストーリー性、一流というのはこういうことなのではと思わせる演出です。

そして味はまさにチーズで、味が濃厚・・・ワインに合いそうです。

そしてさらに、この銀のお皿 桐でできているそうです。

きれいですね、、、そして軽いので、つかいやすそう・・・有名作家さんの器もさりげなく

使われているのが素敵です。

お野菜が思い出せないのですが、鮎のよこにふき、山椒、筍、春の山が

ここにあり。

お出汁も上品で、なんといっても鮎が溶ける。

醤油で煮詰めてしまうと味が消えますが、臭みがない鮎そのままのおいしさを

閉じ込め、ふきは山の味が残り、苦味と甘みが絶妙です。

締めはお漬物やお浸しなど・・・〆シャンをオーダー。下に写る尻尾は

めざし・・・中東さんお酒もお好きなようでシャンパンにはめざしが合うと

これを焼いてくださいました。本当にあうんですよ。

最後まで品数が多い事・・・感動をとぎれさせない。

最後のごはんは、3種の食しかたがあるそうですが、私は2杯目まででとめました。。。

おこげに、 山椒ごはん・・・ぴりりと大好きな味です。

蝶が良く山椒の葉に飛んでくる意味が分かる・・・この山椒は香りが良くて

舌が虜に。

デザートまであるんです。

胡麻豆腐だったかと・・・クリーム状のものと朝どりイチゴをからめて。

さっぱり、まったり、甘いもの苦手な私にもまったく気にならないヒトしな。

最後まで感動する中東さんのお料理は是非一度機会あれば食べていただきたい

京都四季の美しさを芸術性高く表現したお料理です。

一人でも楽しいこちらは、堅苦しさもなく、リーズナブルで

まんぞく度の高さは保証付きです。

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美しい世界を探して~美を極める 京都の美しい景色・食・文化・芸術 Searching for the beautiful world~Kyoto story /scenery Kyoto Restaurant/ Culture/ Art 自身が食し本当に美味しく癒されるお店や美しい風景のみをご紹介・・心身に尋ねる「今日はどこへ行く気分」気分に合わせて行先を選びたい、そんな京を愛する方々へ

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